お正月準備 餅花(もちばな)

餅花といっても色々あって年末年始の商店街にお目見えするカラフルな麩菓子のようなまん丸の餅花ではなく、ぺったんぺったんとお餅をついて柳の枝に小さく丸めてつけた餅花です。

もちろん餅つき機という文明の利器があるおかげでウスでつくことはありませんが、ひと枝ひと枝紅白交互につけていくのでかなりの気合と熱量が必要になります。

餅花を作るようになってかなりの年月が経ちますが、最初のころは水加減が難しく通常の餅よりも少し硬めにつかないと柳につけた時に柔らかすぎてだらんと落ちてしまったり、丸める時点で手にくっつきすぎて柳につかなかったりで失敗の連続でした。赤の方の餅も食紅の分量やもち米の洗い具合で出来上がりの色が変わるので毎年試行錯誤してやっています。それでやっと秘伝のレシピが出来上がって今に至っているような気がします。

さて、餅花の芯の柳ですが何でも良いというわけでもありません。向きが揃ってしだれているものが出来上がりも綺麗です。なので1本1本剪定していきます。

柳は落葉樹なので最終的に葉っぱはなくなりますが餅をつける時点では残っていることが多いので葉もとってやらねばなりません。

柳の葉の取り方ですが上に向けてからザーッと下に引っ張ってやると取りやすいです。

柳の準備も餅をつく準備も整った!いざ!といきたいところですがあまり早くから作ってしまうと餅も乾燥が進んで割れてくるので一番良いころあいを見計らって一気に仕上げます。

餅花に関しては一切秘伝ですが特別に餅をつく日だけお教えしましょう!

それはクリスマスの24日、25日。

世間ではチキンやワイン、クリスマスプレゼント!わーい(^^)/と楽しんでいる日です。

餅と柳と私。

来たるお正月のためせっせと励んでおります。

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