芍薬のこと
芍薬(しゃくやく)。
別名ピオニーですが私自身も大好きな花のひとつです。
大輪で一輪でも存在感があり、白、淡いピンク、濃いピンク、赤、黄色と華やかさが約束された色目のラインナップです。
また香りも格別で高貴な甘い香りがします。
こんないいことだらけの芍薬ですがひとつだけ欠点が。
それは咲ごろがなかなか読めないことです。
たいていのお花は花が咲いている状態で入荷しますが芍薬の場合は蕾で入荷します。
仕事で使う場合は咲ごろを逆算して納入しタイミングを合わせて咲かせてやります。
まずは蕾にまとわりついている蜜を水で洗って落としてやります。
水をティッシュペーパーで拭いているときに蕾の緩み具合をみて、硬そうな場合は茎を斜めに切って水揚げを良くし、ビニール袋などで保温します。
そうすると蕾が緩んで咲きやすくなるのです。。
逆に早く咲きそうなときは冷やして開花速度を落とします。
満開になるまでには時間がかかりますが、満開になってから花が終わるまでの時間はあっという間です。
開ききった花は少しの振動でバサッと、それこそ音をたててすべての花びらが落ちてしまいます。
微妙な時は大事をとって使用しないこともたびたび。
でもどうしても使用しないといけないときは落花防止スプレーやアクアグルーで応急処置をすることもあります。
これは仕事で使う時だけにやっている裏技なのでご自宅で飾るだけなら本来の開花速度に合わせてゆっくりと楽しんでください。
うまくいけば半月くらいは楽しめるかもしれませんよ。