秋の七草(aki no nanakusa)
春には春の七草があるように、秋には秋の七草があります。
ですが秋の七草は春の七草ほど知名度がありません。
春の七草は「七草がゆ」でスーパーなどにもならんでいるからでしょうか。
「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」と包装パックにも書いてあるので内容もご存じの方も多いでしょう。
スズナ、スズシロは別として他の草を食するのには知らなければ勇気が要りますけどね。
ところで秋の七草というと食するのではなく「目のごちそう」、観賞用です。
「萩、桔梗、ススキ、撫子、女郎花、葛、藤袴」
万葉集で山上憶良が秋の七草を定義?したのが始まりだったとか。
実際の短歌は別にありますが
短歌の57577で「ハギききょう ススキなでしこ おみなえし クズふじばかま これぞ七草」と覚えるとよいと以前お花の先生に教わりました。
春でいうと「セリなずな ゴギョウはこべら ホトケノザ すずなスズシロ 春の七草」とかです。
秋の七草で秋を感じたくても、最近では撫子は年中出ているし、桔梗や女郎花はもう8月には出ているし全部が一斉に揃うことは難しくなりました。
1300年以上も前に作られた万葉集。
この先また温暖化が進んで桔梗や女郎花が夏の花の代表にならないことを願います。