根引松のお正月飾りのこと
利休ではお正月飾りとして門松代わりに根引松一対を門扉または玄関入り口に飾るよう提案しています。
黒松こと雄松(オマツ)と赤松こと雌松(メマツ)を一対としてそれぞれ和紙を巻き水引を掛けて、入り口の左右に飾るのです。
どちらが左でどちらが右ということで、人によって正反対の意見があったりで色々調べてみたのですが、どうやら京都を代表とする関西と関東で正反対のようです。
関西では向かって右に雄松、左が雌松ということになっているようです。関東では真逆の左に雄松、右に雌松です。
お雛飾りでも関西ではお内裏様は右、お雛様は左です。関東では逆のようですが・・・。
なのでどちらとも正解ということですね。
ところで雄松と雌松の見分け方ですが
雄松は軸が黒く葉が固くとげとげしています。代わって雌松は軸が赤く葉も柔らかいです。
見た目の大きさではありませんので気をつけましょう。
もちろんこれは門松にも当てはまることで片側の松は雄松、もう片側は雌松ということになります。
ただ最近では赤松が少なくなってきて両方黒松でしているものが多くなってきているようです。
これは門松だけに限ったことではなく根引松のお正月飾りも例外ではありません。
ここ数年黒松だけになっているようです。
でもこういう日本のお正月の風習だけはなくならないようしたいものですね。